【イントロダクション】ダブルクロス The 3rd Edition データ&ルールブック クロウリングケイオス

dx3rd-crawlingchaos コラム

ダブルクロス The 3rd Edition データ&ルールブック クロウリングケイオス が2021年4月19日発売です。

クトゥルフ神話をテーマにしたサプリメントで(第2弾の予定も決まっています)、この記事はその簡単な紹介です。

なお、ゲーマーズ・フィールド25th Season Vol.4には、リプレイ などが掲載予定です。

主にダブルクロス The 3rd Edition 経験者を想定しています。

クトゥルフ神話、クトゥルフ神話TRPGまたは新クトゥルフ神話TRPG、クトゥルフの呼び声をある程度知っている方を想定しています。

特記しない限り、ページの指定はクロウリングケイオスのページです。

この記事の転載等(サマリーの作成等)はAmazon等へのリンクを除いて無制限に行って構いませんが、そのことによって起きうるあらゆることの責任はとりません。

世界設定

このステージ(以下、この世界と表記)は、現実社会や既存のダブルクロスのステージと異なる世界設定や法則が適用されます。

ルールブック1とルールブック2の使用を想定されています。他のサプリメントなどの 適用についての詳細は73ページです。

基本世界設定

この世界のレネゲイドウイルスは、海底都市“ルルイエ”から流出した邪神因子覚醒ウイルスのことで、オーヴァードは邪神または神話生物の力が注がれた人間です(全人類は基本的には感染しており、主に発症した人間をオーヴァードと呼称します)。

ジャームは内なる狂気に完全にとりこまれたオーヴァードです。

UGNは各国政府にオーヴァード対策を委任される秘密組織でしたが、3年前のUGN大幹部ある京香・T・アーミテイジ博士が邪神ニャラルトホテプの化身であることを明かして引き起こしたマンハッタン崩壊によって、現在はいつ裏切るかわからないと見做されています。

京香・T・アーミテイジ博士は邪神復活を目指す魔術結社ファルスハーツの幹部になりました。

東京近郊D市

東京近郊と設定されていますが、地形などが矛盾してありえない都市です。

横浜をベースに、沼津や下田、木更津などの要素が混じった都会で漁港な国際都市で、なぜか大規模なジオフロント開発が行われています。

大学や精神医療センター、繁華街、洋館、古書店、廃墟などがひと通り揃っています。

邪神、それと神話生物……。

イラスト付き見開き解説があるのが、クトゥルフ、シュブ=ニグラス、ハスター、アザトース、ガタノソア、ニャラルトホテプ、クトゥグア、ヨグ=ソトース、ミ=ゴです。

他に23の神話的存在が紹介されています。

世界法則

基本世界法則

ワーディング

この世界のオーヴァードはワーディングが使えません(なので、密かにエフェクトを使うのは極めて困難になります)。

しかし、強力なジャームや神話生物などは使え、オーヴァードはそのワーディング内で活動できるゆえ、UGNの命脈がかろうじて残っているのです。

ワーディングの詳しいルールや描写などは、13ページ、134ページ参照。

侵蝕率

侵蝕率は正気度(俗にSAN値)とは逆で恐怖を感じて狂気に取り込まれていくかを表す値としてみなされます。

シーン登場時の侵蝕率上昇は1D10ではなく基本的に1です。

知識:クトゥルフ

クトゥルフ神話についての知識に関する技能です。

クトゥルフ神話に関する情報収集、後述するセッション中の魔術の取得などだけに関わるため、持ってないサンプルキャラクターもいます。

恐怖判定

なんらかの怪奇に遭遇した場合、特殊な衝動判定である恐怖判定が行われます。失敗した場合、そのシーンに適用されるバッドステータスを得ます(恐怖表をROCです)。

恐怖判定には侵蝕率ボーナスは適用されません。

侵蝕率が80越える場合で恐怖判定を失敗した場合、永続的狂気をROCで得ます。

永続的狂気は、行動に大いなるデメリットと微かなメリットが与えるものです。

永続的狂気は、そのセッション中継続し、新たに得た場合は重複せず上書きされます。そして、バックトラック後、侵蝕率が80以上の場合、永続的狂気はそのセッション後も継続します(ただし、アフタープレイ時経験点1点で回復できます)。

新シンドローム:アザトース

あらゆる意味で恐怖を与え存在を奪う計測不能な怪奇です。

エフェクト的には、いろいろな形で戦闘できる万能型で、サンプルキャラクターは白兵特化型に組まれています。

邪神っぽい物理法則無視なことできます(サンプルキャラクターは白兵攻撃ですが、意思でドッジさせます)。

魔術

魔術は、降霊術やスター・ヴァンパイアなどを召喚したり、クトゥルフを喚起したりできるレネゲイドウイルスとは無関係な技術体系です(ということで正気を保ちましょう)。しかし、レネゲイドウイルスによってもたらされた知性などは魔術の行使に役に立つため、高位の魔術師には、オーヴァードが多いです。

魔術の取得

魔術は、魔導書を入手して、それに記載された術式を取得することで使用可能になります。

魔導書はアイテムと同じ扱いで、経験点による常備化やセッションでの購入などで入手できます。

術式は、プリプレイに定められた経験点を消費するか、コントラクション作成時に4つのエフェクトの代わりに取得できます。

またはセッション中は、設定されている[解読難易度]を目標値とした<知識:クトゥルフ神話>判定で取得できます(失敗した際は、再挑戦は可能ですが、その際は侵蝕率は1D10上昇します)。

<知識:クトゥルフ神話>判定で取得した術式は、セッション後に所定の経験点を払わないと、次のセッション時には消滅します。

魔術ロール

魔術の発動には(【精神】+<意思>)÷2個(最低1個)のダイス(以下[魔術ダイス])を振る魔術ロールが必要です(詳細は103ページ)。

魔術はレネゲイドウイルスとは一切関係ないので、侵蝕率ボーナスや達成値を変更するエフェクトなどの影響受けません。

しかし、所定の侵蝕率は上昇し、タイタスは使えます。

[魔術ダイス]に0の目が含まれると暴走し、その含まれた数に応じて、魔術暴走表、魔術大暴走表、魔術災厄表を振り、魔術を安易に使った報いを受けます。

ゲラー効果

魔術の発動時に、魔術に懐疑的な非オーヴァードがいると、その発動は妨げられます。

[魔術ダイス]が(その場にいる魔術に懐疑的な非オーヴァードの人数の桁数-1)個分減ります(例:666人いると、2個減ります)。

邪神はゲラー効果の影響は受けません。

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